経営情報

コネクテッドインダストリーの事例
「Industry 4.0」をボッシュが導入
競争力を強化するためにさまざまな手法を駆使

  • 1カ月かかっていた棚卸管理をわずか4時間に短縮
  • RFID無線通信の導入により保管スペースを約3分の1削減
  • センサー利用によりエラー発生率を低減
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  • 2015/04/10
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プレスリリース

シュトゥットガルト – ボッシュは独自のIndustry 4.0ソリューションを導入し、工場の競争力の強化を図っています。現在、ボッシュ・グループでは100件を越える関連プロジェクトが進行中ですが、その数はさらに急激に増加しつつあります。以下のボッシュ従業員の報告からも、このソリューションがいかに多大なメリットをもたらすかがよくわかります。

煩わしい棚卸作業が歩くだけの簡単な作業に
中国の蘇州で製造プランナーを務めるチャオ・チュンヤ(Zhao Chunya)はこう述べています。「毎年、棚卸には大変な労力を費やしてきました。この第1工場には4つの製造部門があり、それぞれの部門に機械、テストベンチや測定装置が最大2,500台あります。ABS製造部門だけでも棚卸には1カ月以上かかることがあり、生産が部分的にストップすることもありました。棚卸作業では、印刷したリストと照らし合わせながら装置を探し回ります。その際、這うようにして機械の間に入り、データの書かれたステッカーを探さなければならないこともありました。しかし、この作業は一変しました。私ひとりでやってもわずか4時間で完了するほどになったのです。まず、すべての機械/装置にRFIDトランスポンダを搭載したところ、機械や装置に物理的に触れることなく識別できるようになりました。さらに、側面にアンテナを装着したRFIDトロリーも作りました。今は、ネットワークから在庫リストをノートPCにダウンロードし、規定のルートに従ってカートを押しながら通路を進めば、そこに配置された機械や装置類がRFID技術を通じて順次自動的に認識され、PCに表示されている表の列が次々に緑に点灯していきます。この新しいシステムにより作業時間が440時間短縮し、なんと97%の時間節約につながりました。将来的にはこのRFIDトランスポンダに代えて、ネットワーク対応のセンサーを導入していきたいと考えています。センサーが導入されれば、歩き回ることすらしなくても済むようになり、本来の業務により集中して取り組めるようになるでしょう。つまり、製造プランナーの仕事に専念できるというわけです!」

倉庫がサプライヤーと直接会話
ハンガリーのハトファンで機械用アクセサリーおよびスペアパーツのコーディネーターを務めるアッティラ・サボ(Attila Szabó)はこう説明します。「私たちの工場にはさまざまな製造プロセスやテストプロセスに使用される機械が約5,000台あり、それらはあらゆる点で細部にわたり異なります。使用開始から15年経っている機械もあれば、最新機種もあり、そのために各種のスペアパーツが数多く必要になります。しかし今はスペアパーツのうちの半数以上にRFID トランスポンダが搭載されるようになり、かつては1人が180日分の時間をかけるほど手間のかかっていた棚卸が、わずか12日分の作業時間で済むようになりました。その分、私もプロセスの改善に力を入れることができています。その他にも、注文プロセスが部分的に自動化され、パーツが一定の個数を下回ったら自動的にサプライヤーに発注するというシステムになりました。以前はEメールで発注していたのですが、このプロセスに2日半以上も時間を費やしていました。2万5,000種類の部品ち、1万4,000種類はすでにこのシステムに切り換え、残りの部品についても徐々に自動化されていく予定です。」

緊急通報が正しい担当者に届く
ハンガリーのハトファンでサービス技術者を務めるクリスチャン・アンダ(Krisztián Anda)はこう説明します。「私はちょうどショートメールを受信し、プリント基板を組み立てるこのラインに到着したところです。機械に直接取り付けられているPDA、つまり小型の携帯用コンピューターを介してオペレーターが故障を報告すると、すぐに新しいシステムが自動的に私に故障を知らせてくれるようになりました。以前は、故障が発生したらオペレーターはまず上司に報告し、その上司が各サービス技術者に連絡していたのですが、このプロセスに15分かかることもよくありましたし、故障したラインの担当でない私が呼び出されることも再三ありました。今は故障時の対応時間がPDAと新しいソフトウェアによって短縮され、平均して5分もかからないようになり、30秒程度で済むこともあります。また、故障報告は直接現場でシステムに書き込むため、紙の書類も不要になったほか、専門外の機械のために私が不必要に呼び出されることもなくなり、自分の本来の仕事を進めやすくなりました。」

センサーからのフィードバック
ドイツのロイトリンゲンの生産ラインで働く製造熟練工のパトリック・アーノルド(Patrick Arnold)はこう述べています。「この生産ラインでは電気自動車やハイブリッド車用のパワーエレクトロニクスが製造されており、私のステーションでは部品をラジエーターにボルトで取り付けています。今使用しているレックスロスのナットランナーにはネジの締め付け速度を測定できるセンサーが装備され、測定数値はコンピューターシステムに直接入力されるようになりました。各ボルトのトルクと回転角度もそこに保存されるため、後でさらに詳しく分析することもできます。このシステムの導入により、作業感覚がかなり改善したように感じますし、品質保証の向上にもつながりました。」

保管スペースをほぼ3分の1削減
ボッシュで物流管理とRFIDを担当しているアンドレア・ミュラー(Andreas Müller)はこう説明します。「ホンブルク工場では、ディーゼルエンジン用のインジェクターを製造しています。ここでは、RFIDタグによって輸送ボックスの位置を特定し、ライン全体のワークピースの加工状況をモニターしており、各ピースの加工段階やインジェクターが完成するタイミングを正確かつ詳細に把握できるようになりました。また、取得したデータを完成品の梱包、出荷、そして取り付けといった時期の判断に役立てることもできます。このプロセスでは、ボッシュとサプライヤーのうちの1社(Variopack)、そして顧客のうちの1社(Opel)が協力体制を構築し、計画段階から生産工程まで連携して行えるようになりました。このシステムを活用するようになったところ、物流管理だけで生産性が10%上昇し、保管スペースをほぼ3分の1削減することができました。また、データ交換に関して共通の基準を設けることで、システムがすべての関係者にとって確実に役立つようになりました。」

背景:RFID技術
RFID(Radio Frequency IDentification:無線周波数識別)とは、物理的に接触しなくても瞬時に物体を識別できる技術で、コードを組み込んだRFIDタグを輸送ボックス、スペアパーツや工具などに取り付け、電波を利用してスキャナーでコードを読み取ります。タイプに応じて、RFID技術は1cmから1mまでの範囲で機能します。

HP:
Industry 4.0 at Bosch:
http://bit.ly/1HteYWu (英語)Bosch pools Industry 4.0 expertise in its
Connected Industry innovation cluster:
http://bit.ly/1CE9p6n (英語)
Industry 4.0 Award for assembly line at Bosch Rexroth:
http://bit.ly/1HiHbvU (英語)


このプレスリリースは2015年4月10日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
原文をご覧ください。
世界のボッシュ・グループ概要
ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。2014年の従業員数は約360,000人(2015年4月1日現在)、売上高は490億ユーロ*を計上しています。事業はモビリティ ソリューションズ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制で運営しています。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社約440社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売、サービス代理店のネットワークを加 えると、世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売のグローバル・ネットワークが、ボッシュのさらなる成長の基盤です。2014年に ボッシュは全世界で約4,600件の国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。私たちボッシュ・グループはコネクテッドライフに向けたイノベーションの提供を戦略的目標に定め、革新的で人々を魅了する全製品とサービスを通じ、人々の生活の質を向上します。つまりボッシュはコーポレートスローガンである「Invented for life」-人と社会に役立つ革新のテクノロジーを生み出していきます。

ボッシュの起源は、1886年にロバート・ボッシュ(1861~1942年)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッシュ・グループの企業としての自立性を保証するものであり、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができます。ロバート・ボッシュGmbHの株式資本の92%は慈善団体であるロバート・ボッシュ財団が保有しています。議決権の大半はロバート・ボッシュ工業信託合資会社が保有し、株主の事業機能を担っており、残りの株式は創業家であるボッシュ家とロバート・ボッシュGmbHが保有しています。

*公表された2014年の売上高には、現在では完全子会社化されたかつての折半出資の合弁会社であるBSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH(現在はBSH Hausgeräte GmbHに社名変更)およびZF Lenksysteme GmbH(現在はRobert Bosch Automotive Steering GmbHに社名変更)は含まれていません。

さらに詳しい情報は 以下を参照してください。
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英語)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英語)
https://twitter.com/BoschPresse ボッシュ・メディア 公式ツイッター(ドイツ語)
www.bosch.co.jp ボッシュ・ジャパン 公式ウェブサイト(日本語)
https://twitter.com/Boschjapan ボッシュ・ジャパン 公式ツイッター(日本語)
https://www.facebook.com/bosch.co.jp ボッシュ・ジャパン 公式フェイスブック (日本語)
https://www.youtube.com/boschjp ボッシュ・ジャパン 公式YouTube(日本語)

PI8885 | 2015/04/10

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Thilo Resenhoeft

+49 711 811-7088

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