経営情報

パリの国連気候変動会議
エネルギー消費の低減に取り組むボッシュ
CO2排出量をすでに20%削減することに成功

  • よりエネルギー消費の少ない製造や建造物
  • 効率改善策により約5億3,000万ユーロの節減効果
  • 取締役会メンバーのシュトルト:「CO2排出量の削減対策は企業の社会的責任の一部」
テキストを保存
  • 2015/12/03
  • 経営情報
  • プレスリリース
  • 画像: 5点

プレスリリース

シュトゥットガルト – 気候変動防止対策において、ボッシュは確実な成果を上げています。ボッシュは2007年以降、製造分野での環境にやさしい技術の採用や建物の効率的な暖房技術の導入といったさまざまな省エネ対策を取り入れ、独自の付加価値に関連したCO2排出量を20%以上削減することに成功しました。「資源の保護とCO2排出量の削減対策は、企業の社会的責任の一部です。産業界は、こうしたインテリジェントな省エネ技術を活用して気候変動防止に多大な貢献をすることができます」と、環境保護を担当するボッシュ取締役会メンバーのヴェルナー・シュトルトは述べています。エネルギーの節減を目的とする対策は、今後いっそう拡充していく予定です。とはいえ、省エネは環境と社会に役立つだけでなく、競争上の優位性を生み出すため、会社にとっての原動力にもなるとシュトルトは言います。ボッシュでは、エネルギー消費量の削減により、すでに経済的にもプラスの効果が出ています。2007年から2014年の間だけで、ボッシュは社内の対策を通じて約5億3,000万ユーロのエネルギーコストの削減に成功しました。

CO2コーディネーターによるエネルギー消費分析
ボッシュはこれまでにも、再生可能エネルギーの自社供給を目的とした数多くのプロジェクトを実施しています。たとえば現在は、最新式の水力発電施設からブライヒャッハ(ドイツ)にあるボッシュの工場に電力が供給されており、必要なエネルギーの約4分の3が拠点内で生成されています。また、各地のボッシュ拠点では、特別な講習を受けたCO2コーディネーターがエネルギーの節約方法を模索しています。こうしたエキスパートが率いるチームは、生産設備のエネルギー消費などを分析し、そこで集めた情報に基づいて電気/熱の消費量を減らすための対策を探っています。

そうした手段の例として、現在は必要のない電力消費機器のスイッチを切ることなどがあります。このほかにも、ボッシュは最大30%の省エネを達成できる各種エネルギー効率化ソリューションを法人顧客向けに提供しています。

ボッシュのエネルギー節減対策事例:

レニンゲン研究開発センター:空調および太陽電池アレイ用のグリーンルーフ
レニンゲンにあるボッシュの新しい研究開発センターの1つの特徴は、グリーンルーフを採用していることです。このグリーンルーフはスポンジのように雨水を吸収し、乾燥期に少量ずつ排水します。直接屋根ではなく、緑の表面に太陽が照りつけるため、建物内の空調システムにかかるエネルギーを節約することができます。また、さらに省エネにつながるよう、本館のすべての窓に三重ガラスを採用しているほか、明るい日光を感知すると自動で降下する日よけシステムが装備されています。この組み合わせにより、空調システムの冷房に必要となるエネルギーを節減でき、エネルギー消費量の20~30%を削減できるようになりました。加えて、研究施設の建物屋上に太陽電池アレイを設置したことで、約100世帯の1年間の使用量に相当する電気を発電できるようになり、毎年200トンのCO2排出量の削減につながっています。

ベリンゲン(スイス):地下水の利用
スイスのベリンゲン拠点のパッケージング テクノロジー事業部は、最新の建物の暖房に地下水盆を活用しています。このシステムは、ポンプで40 mの深さから1分あたり最大2,000リッターの地下水を汲み上げ、エネルギーを変換して暖房エネルギーを発生させる2つのヒートポンプに地下水を送ります。夏の間、地下水の水温は約12°Cと、建物内の温度よりも著しく低いため、地下水を利用して建物を直接冷却することができます。この地下水は熱交換器を用いた閉鎖循環システム内で昇温され、その後、地下に戻されます。この建物は、エネルギーが最適化された建築に対するスイスの品質保証マークである省エネ規格に適合しています。このように、最新の建築方式を採用し、地下水を利用することで、18万リッターのヒーティングオイルと冷暖房のためにかかるCO2を年間約480トン削減しました。なお、この量のCO2を大気から得るには、約3万5,000本の木を植える必要があります。

ウスター(イギリス):ウォーターリサイクル
ウスターにあるサーモテクノロジー事業部の拠点では、新しいウォーターリサイクルシステムが製造工程の効率向上と資源保護の確保に大きく寄与しています。同拠点は毎年、研究開発、長期テスト設備と製造のために約1億1,000万リットルの水を使用しています。そこで、新しいリサイクルシステムを採用し、生産設備で生まれる冷却水を再利用できるようにしました。このリサイクルシステムは、年間12トンのCO2と約7,100万リッターの水を節減することができます(約650世帯の水の消費量に相当)。

シュヴァインフルト(ドイツ):抽出システムの結合
Bosch Rexrothのシュヴァインフルト工場は、エネルギー消費量を年間で約4ギガワット時削減することに成功しました。これは約1,100世帯のエネルギー消費量に相当し、CO2排出量も1,500トン以上削減できました。この節減に大きく寄与したのは、以前は別々だった研磨機の抽出システムを結合したことです。大型の電気掃除機のように、このシステムは冷却潤滑剤から煤煙と蒸気を取り除きます。この冷却潤滑剤は、加工中の部品のためだけでなく、製造に用いられる研磨ディスクの冷却と注油のためにも必要になります。複数のシステムからの排気は配管を通って大型フィルターに流され、制御式モーターにより、ファンは必要な量だけの空気を抽出することができます。

メランセル(スウェーデン):エネルギー効率の優れた塗装技術
ヨーロッパの機械工学部門の中で最も柔軟性が高く、環境にやさしい塗装工場の1つがスウェーデンのメランセルにあります。Bosch Rexrothの工場で塗装される機械には、リサイクル工場や鉱業で使用される大型油圧エンジンが含まれます。塩水との接触が想定されるこうしたエンジンには、防食コーティングが何層にもわたり施されます。その際、余分な熱を回収するために、水と着色顔料の混合液の温度を厳重にモニタリングできるようにしたところ、エネルギー消費量が以前と比べて75%減少しました。さらに、水性塗料に切り替えたことで、溶剤の使用量も約80%減少しました。

ニュルンベルク(ドイツ):オイルタンクを冷蔵保管装置に改造
ニュルンベルク工場では、かつてのオイルタンクを冷蔵保管装置に改造し、冷蔵システムとともに、これがエネルギー効率の優れた潤滑剤冷却に大きく寄与しています。これらの潤滑剤は、部品の旋盤加工やミーリング加工の最中に発生する熱を処理するために使われます。また、冷蔵システムは事前に水を冷却するためのもので、冷蔵庫の中と同じく、水は冷蔵保管装置のタンク内で一定の温度に保たれます。さらにタンク自体を冷却するために、周囲の温度も活用されています。このように改造タンクを使用したことで、年間約300トンのCO2を削減することに成功しました。なお、この量のCO2を大気から得るには、サッカー場約30面分の木を植える必要があります。

シュトゥットガルト・フォイヤバッハ(ドイツ):ディーゼル噴射ポンプの製造に用いられる洗浄機の改造
フォイヤバッハの拠点では、車両の燃料噴射に使用されるディーゼル噴射ポンプが製造されています。このディーゼル噴射ポンプのハウジングの組立工程に入る前に、数回にわたり洗浄して汚れやグリースの粒子を取り除くという作業があります。この作業は、たとえば研磨と硬化処理工程の間で行われます。この時に洗浄機が高温槽で部品を洗浄するのですが、製造品質に影響を与えることなく、洗浄温度を60°Cから50°Cに引き下げることに成功しました。さらに、建物の空調システムで生成された高温水を槽の加熱のために使用することで、年間約100トンのCO2を削減できました。また、部品の洗浄が行われていない時にシステムが自動的に待機モードに切り替わるようにしたところ、工場のエネルギー量を全体で年間約2,100メガワット時節減できました。これは、中型の風力タービンが同期間で生成するエネルギーとほぼ同量に相当します。

ボッシュの持続可能性への取り組み:
http://www.bosch.com/de/com/sustainability/sustainability_homepage.html

ボッシュの持続可能性レポート(2014年):
http://media.bosch.com/media/ro_master_remote/publications_documents/Nachhaltigkeitsbericht_2014_DE.pdf

ボッシュの持続可能性に関するブログ:
http://sustainabilityblog.bosch.com/de/startpage

関連リンク:
グローバルコンパクト:
http://www.globalcompact.de/

ドイツ企業の持続可能性開発フォーラム:
http://www.econsense.de/


このプレスリリースは2015年12月3日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
原文をご覧ください。
世界のボッシュ・グループ概要
ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。2014年の従業員数は約360,000人(2015年4月1日現在)、売上高は490億ユーロ*を計上しています。事業はモビリティ ソリューションズ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制で運営しています。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社約440社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売、サービス代理店のネットワークを加 えると、世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売のグローバル・ネットワークが、ボッシュのさらなる成長の基盤です。2014年に ボッシュは全世界で約4,600件の国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。私たちボッシュ・グループはコネクテッドライフに向けたイノベーションの提供を戦略的目標に定め、革新的で人々を魅了する全製品とサービスを通じ、人々の生活の質を向上します。つまりボッシュはコーポレートスローガンである「Invented for life」-人と社会に役立つ革新のテクノロジーを生み出していきます。

ボッシュの起源は、1886年にロバート・ボッシュ(1861~1942年)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッシュ・グループの企業としての自立性を保証するものであり、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができます。ロバート・ボッシュGmbHの株式資本の92%は慈善団体であるロバート・ボッシュ財団が保有しています。議決権の大半はロバート・ボッシュ工業信託合資会社が保有し、株主の事業機能を担っており、残りの株式は創業家であるボッシュ家とロバート・ボッシュGmbHが保有しています。

*公表された2014年の売上高には、現在では完全子会社化されたかつての折半出資の合弁会社であるBSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH(現在はBSH Hausgeräte GmbHに社名変更)およびZF Lenksysteme GmbH(現在はRobert Bosch Automotive Steering GmbHに社名変更)は含まれていません。

さらに詳しい情報は 以下を参照してください。
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英語)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英語)
https://twitter.com/BoschPresse ボッシュ・メディア 公式ツイッター(ドイツ語)
www.bosch.co.jp ボッシュ・ジャパン 公式ウェブサイト(日本語)
https://twitter.com/Boschjapan ボッシュ・ジャパン 公式ツイッター(日本語)
https://www.facebook.com/bosch.co.jp ボッシュ・ジャパン 公式フェイスブック (日本語)
https://www.youtube.com/boschjp ボッシュ・ジャパン 公式YouTube(日本語)

PI9139 | 2015/12/03

報道関係者様向けご対応窓口

Manuel Thomä

+49 711 811-6268

情報をシェアする