電動化が、ハイブリッド車で燃費を向上させ、電気自動車でゼロ エミッション走行を可能にするのは事実です。しかし、ロバート・ボッシュGmbHの取締役会メンバーとしてパワートレイン テクノロジーを担当するロルフ・ブーランダーはさらにその先を見据え、こう述べます。「eモビリティは、エミッションとコストだけの問題にとどまっているわけではなく、ダイナミクス、パワー、ひいてはドライビング プレジャーにも関わってきます。つまりeモビリティとは、単なる計算の枠を越え、より大きな感情を呼び起こす存在でもあるのです」。ボッシュは、燃費向上のほかにもさらなるメリットがある電気駆動とハイブリッド駆動に真っ向から取り組んでいます。たとえば、新しいトルクベクタリング機能のために、各アクスルや各ホイールの個別駆動用に別体のモーターを採用するなど、さまざまな対策を導入しています。

ボッシュはPSAと共同で、各アクスルを個別に駆動するシステムの量産化に成功しました。プジョー3008 Hybrid4では、電気モーターがリヤアクスルを駆動し、内燃機関がフロントアクスルに接続されています。そのため、このディーゼル ハイブリッド モデルを購入する人は誰でも、4輪駆動を標準装備として手に入れることになります。なお、この構成はアクスル スプリット ハイブリッド方式と呼ばれています。ボッシュのプロトタイプでもすでに示されていることですが、コンパクトな電気モーターを用いることで、将来、各アクスルを個別に駆動するシステムの原理をさらに拡張できるようになります。トルクベクタリング機能を拡張するには、フロントアクスルの各ホイールが専用の電気モーターを備える必要があります。モーターがこのように接続されることで走行安定性が向上し、各ホイールを個別に加減速できるようになるためです。この機能はやがて、スポーツカーのコーナリング性能をグリップの限界付近でも向上させるだけでなく、過酷な地形でのSUVの操作をいっそう容易にするために大きく寄与することになるはずです。

追加トルクと卓越したオンザレール感覚
電気モーターだけで、よりいっそう大きな感情を呼び起こすことも可能です。ドライバーがアクセルペダルを踏み込むとすぐにトルクが発生し、信号が青に切り替わるやいなや、電気自動車はまるで高性能エンジンを搭載しているかのように発進できるからです。その一例が、smart fortwo electric driveやフィアット500eなどのモデルに採用されている、ボッシュのSMG 180/120電気モーターです。一方、ハイブリッド車では、電気モーターは基本的にサポート役として用いられていますが、これもドライビング プレジャーを高めるために寄与することは、ブースト回生システムの例からも周知となっています。ボッシュの新しい48V ハイブリッドでは、ジェネレーターが150 Nmのトルクにより内燃機関を支援し、駆動力を大幅に高めています。そして、ボッシュの高電圧ハイブリッド テクノロジーはさらにその先を行き、たとえばポルシェ パナメーラのプラグイン ハイブリッド モデルでは、純粋な電動走行が可能になっています。また、電気コンポーネントの支援により、内燃機関をもっとも効率的な領域で作動させることも可能になりました。

電動化がどれほど感情に訴える力があるのかを示すために、ボッシュは各ホイールを個別に駆動できる複数の電気モーターを搭載したプロトタイプを製作しました。このプロトタイプでは、より正確なトルク サポートが実現し、車両ダイナミクスが著しく高められただけでなく、燃費が2倍に向上しています。「ボッシュはCO2排出量を抑え、ドライバーの気分を高揚させたいと考えています」(ロルフ・ブーランダー)。各ホイールの個別制御は、車両がレールの上をすべるような感覚をもたらし、eモビリティがどれほど刺激に満ちているかをコーナリングのたびに体感させてくれるはずです。

その他のリンク
eモビリティに関するオンライン資料: http://bit.ly/1l0hHtc
Bosch Compact:パワートレインの電動化
ブースト回生システムに関するオンライン資料: http://bit.ly/1ilpRf8
ブースト回生システムに関する動画: https://www.youtube.com/watch?v=EOI_ztrqQk4


このプレスリリースは2014年7月2日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
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