シュトゥットガルト(ドイツ) – 駐車は、ときに忘れられないものになることがあります。駐車スペースの奥まで車両を入れようとして、ボディに凹みや傷をつけた経験を持つドライバーは少なくないはずです。この10年間で、駐車時と操舵時の事故件数は30%以上増加しました。アリアンツ社が2015年に実施した調査によると、この種の事故は現在、乗用車の物損事故の約40%を占めています。その主な原因のひとつは、視界条件の悪い車両が増えたことにあります。「駐車時の操舵にストレスを感じている人が多く、そこに私たちの技術の好機があると考えました」とボッシュ取締役会メンバーのディルク・ホーアイゼル(Dirk Hoheisel)は述べました。たとえば自動駐車支援機能があれば、ボタンを押すだけで車両を駐車スペースに誘導でき、その際に事故を起こすおそれもありません。また、ドライバーはスマートフォンを使って、車外から駐車プロセスを制御することもできます。ボッシュのホームゾーン駐車支援システム は、この技術をさらに一歩前進させたもので、2019年には量産の準備が整う見通しです。この支援システムは、最大100m離れた場所から駐車スペースまで車両を誘導することができます。必要があれば全自動での操作も可能です。

ボッシュのホームゾーン駐車支援システム はドライバー自身が車両を「トレーニング」
ホームゾーン 駐車支援システムは、部分的に自動化されているシステムで、ドライバーが一部の機能を監視する必要があります。このシステムは、自宅のガレージや契約駐車場の指定区画など、同じ駐車動作を繰り返し行うケースに合わせて設計されています。ホームゾーン 駐車支援システムの特徴は、システムが個々のドライバーの操車を学習し、記憶することです。つまり、いったん覚えさせてしまえば、その後はシステムが単独で操車できるようになります。ドライバーが行うべき操作は、ボタンを押すこと、ただそれだけです。ボッシュのシステムには、一度学習させるだけで十分なのです。その手順を説明しましょう。ドライバーは希望するスタート地点に車両を止め、アシスタントの学習機能を有効にします。続いて、100m以内の距離にある駐車スペースまで、低速(人が歩く程度の速度)で車両を走らせます。これを「ダミーラン(dummy run)」と呼びます。システムはこのダミーランにより、スタート地点、目的地、そして両者を結ぶ走行ルートを記憶します。これにより、次回からは、定義されたスタート地点からの車庫入れをホームゾーン駐車支援システムに委ねることができます。その間、ドライバーはイグニッションキーのデッドマンスイッチ、またはスマートフォンを使って駐車プロセスを制御できます。この操作は、車内はもちろん、車外からでも行えます。ボッシュのシステムは、繰り返し行う駐車動作パターンを最大10通りまで記憶し、呼び出すことができます。

静止している障害物を駐車支援機能が自律的に迂回
ホームゾーン駐車支援システムを実現するために、さまざまなセンサーが利用されています。ボッシュのソリューションは、たとえば前後のバンパーに取り付けられた合計12個の超音波センサーのほか、後写鏡横のステレオビデオカメラからも情報を受け取ります。このステレオビデオカメラの代わりに、車両の各コーナーに取り付けた4個のレーダーセンサーを利用することもできます。ホームゾーン 駐車支援システムはこれらのセンサーの情報を活用し、自車の位置を制御しながら走行し、所定の場所まで駐車します。システムはまた、最初の走行ルート記憶のためのダミーラン実施中に、沿道にある電柱や立木などの物体を記憶することができます。システムは、記憶した車両周囲の物体の位置と自車の位置を常時比較照合します。そして静止している未知の障害物、たとえば車両の走行ルート上に放置されたゴミ箱などをセンサーが検知すると、車両は自動的に完全に停止します。そして、あらかじめ設定されたルートから少し逸れるだけで障害物を回避できる場合には、車両は自動的に迂回動作をとります。

「ボッシュの技術を搭載した車両はほとんどのドライバーより駐車上手」
駐車時に、ボッシュのシステムはある程度の誤差を補正することができます。ドライバーが車両を止め、ホームゾーン 駐車支援システムを有効にした位置が、システムの記憶した位置から多少ずれていても、またダミーランの後にドライバーが不適切に停車した場合でも問題はありません。アシスタントシステムが、ルートの計画を行うときに最大2mまでであれば誤差を補正してくれるからです。「ボッシュの技術を搭載した車両は、ほとんどのドライバーより上手に駐車することができます」とホーアイゼルは述べています。それだけではありません。ホームゾーン駐車支援システムは、駐車スペースから出庫することもできます。スマートフォンを操作したり、イグニッションキーのボタンを押したりするだけで、システムがあらかじめ設定したスタート地点まで自動的に車両を動かしてくれます。ドライバーは目の前にやってきた車両に乗り込み、発進すれば良いだけです。そのため、非常に狭い駐車スペースでの車両の出し入れに、ドライバーが苦労することもなくなります。

関連リンク: www.bosch-connected-parking.com

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このプレスリリースは2016年4月11日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
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