ドイツ国内のどこにいても充電ステーションをすばやく見つけ、充電後にワンクリックで決済処理。そのような高度な機能を備えたアプリを利用できれば、毎日のeモビリティの利用が一段と現実的になります。しかも、それに必要なのはスマートフォンだけです。充電アプリをスマートフォンにインストールすると、電気自動車のドライバーは最寄りの充電ステーションをすばやく探し、簡単・手軽に利用できるようになります。Bosch Software Innovationsは複数の自動車メーカーと提携し、この充電アプリの提供をバックエンドインフラとセットでスタートさせました。この充電アプリは現在、smartとメルセデス・ベンツの車両向けに無償で提供されており、まもなくルノー車でも対応可能になります。また、ドイツ国内の約3,700カ所の公共充電スポットにもすでにこのアプリからアクセスできるようになっています。充電アプリはボッシュのグローバルネットワーク化戦略の一環を構成しており、電気自動車とその充電インフラがモノのインターネット化(IoT)でつながるのもそう先のことではありません。ロバート・ボッシュGmbH取締役会会長のフォルクマル・デナーは、「電気自動車がネットワーク化されると、最善の電気自動車となります」と述べています。

充電アプリの最大の利点は、カバーエリアが広いことです。現時点ですでにドイツ国内の約3,700カ所のウェブ接続可能な公共充電スポットがアプリ ネットワーク経由でアクセスできるようになっているほか、他の欧州諸国でもサービス導入の準備が進んでいます。Intercharge eRoamingプラットフォームの整備など、技術的な作業を進める一方、Bosch Software Innovationsはサービス開始に先行する形で多数の充電スポット運営事業者と契約を締結しています。これにより、アプリのユーザーはスマートフォンの画面に表示される充電ステーションで、キャッシュレスで充電サービスを受けることができ、そのために技術的設定作業や契約書類作成など面倒な手続きを踏む必要はありません。必要なのはPayPalのアカウントだけで、しかも登録を1回行えば準備は終了です。決済プロセスもアプリで簡単・安全に行うことができます。

自動車メーカーのsmart、メルセデス・ベンツ、そしてルノーの各社は、電気自動車の顧客を増やす努力の一環として充電アプリの採用に踏み切りました。ドイツ国内でeモビリティを普及させるには、魅力的な車両を提供することはもちろん、簡単にバッテリーを充電できる仕組みを確立することが欠かせないと判断したためです。また、充電ステーション運営事業者にとってもメリットがあります。アプリの普及が自分たちの経営する充電スポットの利用客の増加につながるからです。

充電ステーションのネットワーク化 - IoTの理想的なアプリケーション
充電アプリは、IoTアプリケーションの理想的な例となります。この場合、ネットワーク化されるインテリジェントなモノは、充電ステーションです。Bosch Software Innovationsはこの技術を活かして、自動車メーカー、充電スポット運営事業者、電力会社、小売店、そして電気自動車のドライバーなど、さまざまな関係者を単一のソフトウェアプラットフォームでつなげる基礎を構築しました。といっても、アプリの背後にあり、関係者全員をリアルタイムで相互につなぐ強力なシステムネットワークが利用者の目に見えるわけではありません。IoTアプリケーション開発用の、クラウドとつながったソフトウェアパッケージ「Bosch IoT Suite」が充電アプリの技術的基礎を提供しているからです。このネットワークには、地域電力事業者、充電スポット事業者のほか、Intercharge eRoamingプラットフォーム、利便性の高い決済機能を提供するサービスパートナーなど、数多くのプロバイダーが連なっています。

Bosch Software Innovationsのプロダクトマネージャーを務めるカイ・ウェーバー(Kai Weber)はこう述べています。「この充電アプリを通じて、私たちはIoTとeモビリティをリンクさせました。私たちにとって、これはまさに完璧なコンビネーションです。これを実現できたのは、私たちが数年前からこれら2つの分野で新しい可能性の開発に取り組んできたからです」。eモビリティ関連で数多くのプロジェクトを展開し、標準化機関「eMI³」のメンバーとして活動するかたわら、ボッシュはコンソーシアムのメンバーとして、IoTシステムのパートナーとして、またeRoamingプロバイダーのHubject GmbH(本社:ベルリン)のプラットフォームベンダーとして活動してきました。このジョイントベンチャーは、eモビリティ市場で活動する主だった企業に呼びかけ、定期的に会議を開いています。そのひとつが2016年5月12、13日の両日にベルリンで開かれたインターチャージネットワーク会議です。2日間の会議では、eモビリティと相互運用可能な電気自動車用充電インフラが議題として取り上げられ、基調講演に始まり、エキスパートによるプレゼンテーション、パネルディスカッションなどを通じて、さまざまな事柄について活発な意見交換が行われました。

充電スポット事業者は、Intercharge eRoamingプラットフォームによってネットワークでつながることになりました。近頃、ドイツのBelectric Drive、EmiS、E-Wald GmbHの各社が運営する700カ所の充電スポットがこのネットワークに加わり、充電アプリからアクセスできるようになりました。なお、この充電アプリはiOS系、Android系いずれのスマートフォンでも動作します。

関連リンク
- 充電アプリに関する追加の詳細情報:
http://bit.ly/BoschSIChargingApps
- Bosch Software Innovationsが実施するeモビリティ関連のプロジェクト:
http://bit.ly/BoschSI-E-Mobility
- ボッシュ取締役会長のデナー:「電気自動車がネットワーク化されると、最善の電気自動車となる」 http://bit.ly/1TKD9Ud


このプレスリリースは2016年5月11日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
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