東京 - ボッシュは第44回東京モーターショーにおいて、安全性と効率性の向上、そしてよりリラックスした走行の実現に貢献する最新の革新技術を紹介いたします。会場での記者会見でボッシュ取締役会メンバーのマルクス・ハインは、「未来のモビリティのカギを握る3つの領域、すなわち電動化、自動化、ネットワーク化のすべてにおいて、ボッシュの技術開発は順調に進展しています。日本の自動車メーカー向けに私たちが特に可能性があると見ているのは、燃料電池技術と当社の48 Vブースト回生システムです」と述べました。マルクス・ハインはまた、ボッシュのモビリティ ソリューションズ事業に占める日本車メーカーのウェイトが増していることを強調し、「自動運転技術のさらなる開発努力において、日本がボッシュにとって重要な舞台になると考えています」と補足しました。

モビリティ ソリューションズは成長軌道を堅持
世界的にみると、ボッシュ・グループのモビリティ ソリューションズ セクターは自動車市場全体の平均をかなり上回るペースで成長を遂げています。現時点の予測では、2015年の同セクターの売上成長率は約10%、為替調整後で5%前後に達する見込みです。地域的には、アジア太平洋地域が相変わらずボッシュの成長を中心的に支えており、日本の自動車メーカーとの強い結び付きがこれに大きく寄与しています。「私たちの強力でグローバルな展開を背景に、日本の自動車メーカーへの売上は2014年に約13%増加しました」。ハインはこのように述べ、さらに「日本の自動車メーカーは次第に小型で高効率のクルマに軸足を移しつつあります。そしてボッシュには、日本車メーカーが必要とする技術があります」と語りました。

電動化で乗用車、スクーター、モーターサイクルの効率をアップ
eモビリティ分野においてボッシュは、マイルドハイブリッドからプラグインハイブリッド、電気自動車にいたるまで、また二輪車においても電動二輪車やeスクーターにいたるまで、各種のコンポーネントとシステムを幅広く提供しています。日本は、小型車の人気がとりわけ高いマーケットですが、ボッシュには、48 Vブースト回生システムをはじめ、こうした小型車の燃費性能をさらに高めコストパフォーマンスの優れた魅力的なソリューションがあります。400 Vないしそれ以上の高電圧を使用する既存のハイブリッドシステムに比べ、電圧を48Vにすることで、コストを抑えたコンポーネントを使ってシステムを構築し、さらに燃費や快適性の向上、電気ブーストによるダイナミックな加速も実現します。このエントリーレベルの48 Vハイブリッドは、欧州、北米およびアジアのドライバーの目に魅力的な選択肢として映ると期待されています。2020年には、世界で約400万台の新車にこのタイプのハイブリッドパワートレインが搭載されるようになるとボッシュは見込んでいます。

さらに、日本市場では燃料電池車の開発と製造も徐々に本格化しつつあります。電動化戦略の一環として、ボッシュはこの革新技術にも大きな可能性があると判断し、すでに最初のソリューションを提案しています。

バッテリー技術が大きく進展:電気自動車向けの固体バッテリーセルが進化
バッテリー技術に関して、ボッシュは大きな飛躍の余地があると見ています。近頃、ボッシュは米国のバッテリー技術会社のSeeo社を傘下に収めました。この会社が取り組んでいるのが、リチウムを陽極とする全固体バッテリーセルです。これまで業界は2020年までにバッテリーのエネルギー密度を2倍に上げ、コストを半減させることを目標として掲げていました。ボッシュも日本の株式会社GSユアサおよび三菱商事とともに合弁企業のLithium Energy and Power GmbHを設立し、リチウムイオン電池の性能向上研究に取り組んでいますが、全固体バッテリーセル方式であれば、リチウムイオン電池以上のエネルギー密度を達成できる可能性があります。ボッシュはこうしたeモビリティの大きな進展のために、ノウハウと少なからぬ資金を投入しています。

自動運転:ボッシュが日本で公道試験を開始
道路交通のさらなる安全性の向上が求められ、高齢化社会に適したモビリティへの需要がますます高まる日本は、自動運転の分野でも重要な市場へと発展しています。日本政府は2020年の東京オリンピックの会期中、東京で自動運転車両による自律走行を実施する計画を明らかにしました。ボッシュも2020年にむけて、自動運転を可能にする技術の開発を進めています。 そして今、ボッシュは日本の公道で自動運転車両の試験走行を開始しました。いずれ日本はボッシュにとって自動運転の開発を進めて行く上で重要な第三の開発拠点となります。2013年初めから、ボッシュはドイツと米国の公道で、自動運転技術を搭載したテスト車両の試験走行を実施してきました。「日本では道路条件や交通条件が異なるため、現地におけるシステムの適切な調整とカスタマイズが必要となります」(ハイン)。ボッシュの事故調査によると、より高度な自動化へと進むことにより、事故発生率が著しく低下すると予想されています。ドイツ国内だけでも、交通事故を最大で約3分の1以上減少できる見通しです。

ネットワーク化がモビリティの自動化と電動化のカギ
ドライビングの自動化と電動化実現のカギを握るのはネットワーク化です。ネットワーク化された車両では安全性と効率性が向上し、よりリラックスした走行を実現できるようになります。オンラインネットワーク化が現実のものとなれば、ドライバーはたとえば渋滞や天候悪化の警告を受け取ったり、空いている駐車スペースや充電スポットを把握するだけでなく、遠隔操作によるサービス予約や、料金支払いが可能となります。また、ボッシュでは、オンラインミュージックサービスやソーシャルネットワークへの車中からの継続的なアクセスや、様々なスマートフォンアプリの利用を容易にするためのソリューション提供を進め、クルマはいわばデジタルメディアハブとなりつつあります。ネットワーク化技術の応用の可能性は、アフターマーケット分野にも存在します。たとえば、未来の自動車では拡張現実アプリケーションを使って不具合箇所の発見と修理を効率的に行い、それによりコストダウンを実現できる見通しです。ボッシュはすでに日本の顧客企業数社と拡張現実技術ベースのソリューションの開発をめぐり交渉を進めています。

モーターサイクル:ローカルエンジニアの強力な専門能力を活用
ボッシュは、急成長する世界の二輪車市場でも、自社の市場地位再確立を目指しています。2015年にグループは、安全システム、パワートレインテクノロジーおよびディスプレイ機器を含む二輪車関連事業を統合し、「モーターサイクル・パワースポーツ」部門として新たに発足させました。この新部門は、世界の二輪車産業の中心地である横浜に本部を置き、米国、欧州、インド、中国に支社を擁します。こうしてボッシュは二輪車分野でグローバルな活動体制を確立しました。新部門が目指すのは、二輪車業界のメーカー個別の要求にも効率的に応えることと、革新的な二輪車用ソリューションの開発に専心することです。あらゆる製品部門を網羅する製品ポートフォリオを提供し、二輪車をより安全かつ効率的なものとし、ライディングをリラックスして楽しめるようにすることを目指します。

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