横浜 - モビリティの電子制御システム分野において開発、適合などのエンジニアリングサービスを手がけるボッシュエンジニアリングGmbHの日本法人であるボッシュエンジニアリング株式会社は、GLM株式会社(以下GLM)が2019年に量産を予定しているEVスーパーカー「GLM G4」(以下G4)にVCU(Vehicle Control Unit)の搭載を目指して、GLMと共同で開発を進めています。2019年に量産された場合、EV乗用車向けVCUの搭載は、GLMが日本の自動車メーカーでは初めての量産プロジェクトとなります。また、ボッシュエンジニアリング株式会社は、G4の開発パートナーとして、車両E/Eアーキテクチャの最適化や電子コンポーネントの開発を行っています。

ボッシュエンジニアリングGmbHは、規模の大きい量産において定評のあるボッシュの技術を活かし、小規模生産やプロトタイプの開発ニーズへ柔軟に対応するため、1999年にドイツで設立されました。ボッシュ・グループの持つハードウェアや量産ノウハウを活用し、ソフトウェアとアプリケーションをカスタマイズすることで、少量生産車のカスタム開発を可能にしてきました。ボッシュエンジニアリング株式会社、代表取締役の龍﨑浩太郎は、今回の協業について「EV(電気自動車)スーパーカーの開発を行っているGLMとの協業は、ボッシュエンジニアリングGmbHがヨーロッパで培ってきたスーパーカー向けエンジニアリングのビジネスモデルを日本で実現し、カスタム開発のノウハウを日本の自動車メーカーに提供するチャンスだと捉えています。新しい発想に溢れるGLMのような創造的な企業との協業は、当社にとっても様々な洞察をもたらしてくれます」と述べています。また、GLM株式会社代表取締役社長の小間裕康は、今回の協業においてボッシュエンジニアリングが貢献する役割について、「世界中の自動車メーカーに技術提供の実績があるボッシュのバックボーンを持つボッシュエンジニアリングとの協業は、GLMのビジネスモデルの実現を加速させることになります。完成車事業だけではなく、グローバルに技術モジュールを提供するプラットフォーム事業にとっても、品質向上と開発スピードを飛躍的に向上させることが出来ると考えています」と話しています。

VCUによる統合制御とE/Eアーキテクチャの最適化により車体軽量化が可能に
これまで車両の各機能はそれぞれのECUが制御を行っていましたが、現在販売されている高級乗用車では搭載されるECUの数が100を超えるものもあり、ワイヤーハーネスやECUの重量とスペースが大きな課題となっています。今回、ボッシュエンジニアリングがG4に供給するVCUは、EVに特化したアルゴリズムを内蔵し、かつ車両のドメイン間の各機能を統合制御するコンポーネントです。VCUで各機能を統合制御し、車両全体のE/Eシステムを最適化することにより、ワイヤーハーネスの簡素化による車体軽量化、ECU搭載点数の削減による省スペース化、車内通信の最適化などが可能になります。高い加速性能が求められるG4のようなスーパースポーツカーでは、車体の軽量化、省スペース化が特に重要になります。

ボッシュエンジニアリング株式会社とGLMは、G4の開発における協業範囲を、VCUとE/Eアーキテクチャにとどまらず、今後さらに拡大させていきたいと考えています。