磨く
DIYには4大工程と呼ばれるものがあり、まず「穴あけ」「ネジ締め」「切る」、そして今回学ぶ「磨き」。
磨く作業の目的は以下のようなものがあります。
- 素材の表面をなめらかにする。
- 素材の汚れを削る。
- 塗装をはがす。
- 塗装がのりやすいように、表面をざらつかせる。
- 金属のさびをとる。等々


まずは、電動工具を使って磨き作業をする時のポイント。
- 加工材料を、きちんと固定する。
仕上がり・安全に影響する。 - 研磨に入る前に研磨する材料に機械を密着させる。
研磨は、それまでの最終仕上げ。深い傷を付けないよう、材料に触れない場所で、機械のスイッチは入れない。 - 作業環境は整理整頓。
多くは仕上げ作業なので、加工材を傷つけないようにする。
粉じんが発生するので吸じん対策が必要。
磨き作業をする主な電動工具
- オービタルサンダー
- マルチサンダー
- ランダムアクションサンダー


サンダーは基本的には、紙やすりを機械に貼りつけて、機械の振動運動で磨いていく電動工具であり、使い方は変わりません。作業用途と作業量等に合わせて、最適な種類を選ぶことが大切です。
それでは、DIYで最も多い木材の磨き作業を体験。

専門店に行けば10番台から20,000番を超える番手のものが売られている。
木工で、通常、電動工具に使用するのは40番~400番ぐらいまで。

ボッシュドイツ本社にインターンシップで来ているMona(モナ)さんが、3ヵ月間の日本でのインターンシップで来日、今回のワークショップに参加してくれました。
「もちろん、全て英語での会話です… DIYと同じぐらい、もっと英語も勉強しないと(山口)」



ボッシュのサンダーのほとんどに、掃除機のように粉じんを吸い込んで溜める機能が内蔵されています。



「ちなみに穴が真ん中にない理由を、よっしー先生に質問したところ、中央にすると吸いきれなくなっちゃうから、真ん中だけにするわけにはいかないのだとか。何よりも色々と試してみて、一番、効率が良いから、それが重要であったみたいです(山口)」
「磨く面に、ゴミが溜まると、摩擦で熱が上がってしまうそうなんです。そうすると材料を傷つけてしまう可能性があるし、紙やすり自体の寿命を傷めることもあるそうです。それを防ぐ意味でも、吸じん一体型で吸うのは大事だそうです(鳥海)」
それでは、ランダムアクションサンダーを使用して、木材を磨いてみます。
木材を磨くポイントは、番手の粗いものから順番に細かいものに上げていくのがポイント!!
「20,000番というのもあるそうです。触るとね、紙みたいだとか(鳥海)」

今回は40 60 80 100 120 180 240 320 400と、細かく仕上げてみます。
実際は3段階ぐらいの選択でOK。








全ての番手を磨き終えました。
「ダストボックスにはこんなに粉じんが…吸じん機能がないと、これが部屋の中に舞っていることに(山口)」



どのサンダーもペーパーを取り付けるプレートは平らで硬い。
でも、ランダムアクションサンダーには秘密兵器がつけられる。
それが曲面アダプター。
プレートに曲面アダプターを取り付けて、その上にペーパーを装着。
こんな曲面も。


厚めのスポンジが凹凸に合わせて変形して磨き面とペーパーを密着。
「これなら曲面を多用した家具を作っても、キレイに仕上げられそう(佐橋)」



