シュトゥットガルト(ドイツ) – カーシェアリングのユーザーは、利用する車両が道路走行に適した状態であることや、タバコの臭いがしないことを求めています。車両に傷やへこみがあったり、誰かが車室内で喫煙していたりするのは不快に感じるものです。ボッシュがフリート運用者やモビリティサービスプロバイダー向けに開発を進めている新しいRidecareのソリューションによって、こうした悩みはもうすぐ過去のものとなります。これらのソリューションは、すべてのユーザーにとってより安全で快適な移動を実現することを目指しています。Ridecareの第一の標準機能は、喫煙と損傷の検知です。ボッシュはこれを可能にするため、車両に搭載したセンサーボックスと、AIを用いたクラウドベースのデータ分析を組み合わせました。カーシェアリングプロバイダーは、車両の損傷や車室内での喫煙状況についての重要な分かりやすい情報をリアルタイムで受け取ることができます。これにより、修理や清掃をより迅速に、より必要に応じた形で行うことができ、フリート管理の最適化を図ることができます。「カーシェアリングでは、ユーザーが常に安全で快適なドライブを楽しめるようにすることが、顧客満足度を高める大きなカギとなります。ボッシュはRidecareソリューションによって、カーシェアリング市場でカスタマーエクスペリエンスのさらなる向上を実現する新たな基準を打ち立てています」と、ロバート・ボッシュGmbH取締役会メンバーであるハラルド・クローガーは述べています。グローバル規模で革新的なテクノロジーとサービスを提供するボッシュは現在、アジア、北米、ドイツの大手カーシェアリングプロバイダーと協力して、喫煙や損傷を検知するシステムの製品化に向けたパイロットプロジェクトを進めています。また、ボッシュは先ごろ、TÜV Südからこのシステムの正式な承認を受けており、これらのフリートサービスの信頼性も確認されました。

Ridecareは透明性を確保
通常は、カーシェアリングプロバイダーがレンタル期間中の車両の損傷や車室内での喫煙の有無に関する情報を受け取ることはまずありません。ユーザーは、車両の大きな損傷のみを報告する傾向にありますが、プロバイダーにとっては軽微と思われる損傷の修理費用が負担となる傾向があります。顧客が大きな不満を抱くもう一つの原因として、以前のドライバーがこっそり喫煙していた車両を引き継ぐことが挙げられます。このような場合、プロによる車室内清掃には数百ユーロの費用がかかることもあります。Ridecareソリューションによって、ボッシュはカーシェアリングプロバイダーに推測ではなく明確な情報を提供できるようになりました。車両に搭載されたセンサーボックスが、車室内のタバコの煙と外装の損傷を検知します。車室内のセンサーボックスでこのようなタイプの損傷を検知することは、業界初の試みです。従来のソリューションでは、煙か事故のどちらかを検知することはできても、両方を検知することはできませんでした。「ボッシュの喫煙・損傷検知システムは、車両の損傷と煙の両方を確実に検知し、間違いなく報告することができる世界初の量産ソリューションです」と、クローガーは述べています。また、このボックスのセンサーは非常に精密で、事故だけでなく、駐車中の偶発的な損傷も検知することができます。例えば、市街地に駐車してある貸し出し中ではないカーシェアリング用車両の接触事故も検知します。その結果、カーシェアリングプロバイダーは、誰が事故を起こしたのか、または誰が車室内で喫煙したのかを直接判断することができます。

ボッシュが人工知能とモノのインターネット化(IoT)を融合
ボッシュの革新的なフリートサービスは、カーシェアリング用車両のフロントガラスの内側に常設されたセンサーボックスと、クラウド上でデータ分析を行うインテリジェントなソフトウェアで構成されています。事故や車室内の煙に関するセンサー情報がクラウドのバックエンドに送信されると、ボッシュはAIを用いて衝撃の強さを導き出し、フリート運用者向けに分類します。インテリジェントなアルゴリズムは、車両のドライビングダイナミクスに関するデータと、道路状況などの追加情報を取り込みます。これにより、カーシェアリングプロバイダーは、損傷が単なる外観上のものなのか、それとも車両の走行可能性を確保するために直ちに評価および修理する必要があるのかを正確に把握することができます。「Ridecareのサービスは、AIとIoTの融合であるAIoTの可能性を新たに示すものです。これからは、シェアリングサービスのユーザーもそのメリットを享受できるようになります」と、クローガーは述べています。さらにボッシュは、AIによるデータ分析により、リアバンパーや足回りなど、車両の損傷箇所を正確に特定することができます。これにより、損傷の記録と評価が容易になります。センサーボックスから送られたデータを後で損傷の画像と組み合わせれば、フリートやモビリティサービスの運用者は、希望により修理費用の見積もりを取得することもできます。

フリート管理向けデジタルソリューション
カーシェアリングプロバイダーにとって、保有する車両の損害を迅速かつ透明性の高い方法で記録することは非常に重要です。これは、車両の走行可能性を向上させ、ダウンタイムを最小限に抑える唯一の方法だからです。Ridecareサービスは、損傷の分類だけでなく、事故が起きた場所や時間、車室内での喫煙の有無なども正確にカーシェアリングプロバイダーに伝達します。これらの情報により、フリート管理者やモビリティサービスプロバイダーは、車両を常に完璧な状態に保ち、ドライバーや乗客の満足度を高めることができます。

カーシェアリング市場は新型コロナウイルスのパンデミックで需要が落ち込んだものの、専門家はブームが到来すると予測しています。現在、欧州の自家用車に代わるモビリティサービスの市場規模は1,270億米ドルで、そのうちドイツ市場が170億米ドルを占めます。コンサルティング会社のStrategy&の予測によると、2035年には市場規模が欧州全体で4倍以上の5,490億ドルに達する可能性があると見込まれています。

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このプレスリリースは2021年11月3日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
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