ラスベガス(米国)、ヴェッツラー(ドイツ)– 北米での需要減退と欧州での不透明感が続く厳しい市場環境の中、ボッシュホームコンフォート・グループ は2025年に重要な戦略的前進を遂げました。同社はHVACのグローバル市場におけるリーディングポジションを強化し、欧州のヒートポンプおよび空調セグメントで大幅な市場シェアを獲得しました。
暫定値では、ボッシュホームコンフォート・グループ の2025年の売上高は約44億ユーロで推移し(新規に買収した事業部門を除く)、ボッシュ・グループ全体の収益性向上に大きく貢献しています。名目ベースでは前年同期比0.3%の増加、為替影響調整後では約3%の成長となりました。
「2025年は世界のHVAC業界にとって厳しい一年でした。困難な市場環境の中でも当社は地位を維持し、欧州のヒートポンプおよび空調セグメントで市場シェアを拡大することができました」と、ボッシュホームコンフォート・グループCEOであるヤン・ブロックマンは述べています。
ジョンソンコントロールズと日立 から買収した住宅用および小規模商業用 HVAC 事業の統合は、2026年1月に予定通り完了し、すでに製品ポートフォリオや物流などで初期的な相乗効果が現れ始めています。
「2026年1月に統合を円滑に完了できたことで、私たちは画期的な一歩を踏み出し、世界的な市場でリーディングポジションを確立しました。これはひとえに、従業員の卓越した働きによるものです」とブロックマンは語ります。
さらなる成長を支えるため、ボッシュホームコンフォート・グループ は2025年に総額約2億ユーロを投資し、その約半分を既存事業に、残りの半分を新たに取得した事業に充てました。投資は全地域で行われ、アメリカ地域では主にサプライチェーンと生産能力拡大に重点が置かれました。アジアでは試験設備やラボ機能の増強に投資し、欧州ではポルトガルのアヴェイロ拠点とドイツのアイベルスハウゼン拠点で電化プロジェクトを推進しました。2025年12月31日時点で、ボッシュホームコンフォート・グループの従業員数は世界で約24,000人となっています。
厳しい市場環境下においてもヒートポンプは成長
2025年の世界のHVAC市場は約1%の成長で、地域によって違いがみられます。アジア太平洋地域ではわずかながら市場成長がみられた一方、EMEA(欧州・中東・アフリカ)は前年並みで、北米および中南米市場は2024年と比べて縮小しました。この縮小は米国の影響が大きく、特に空調分野で消費者の慎重な購買行動や関税導入といった規制の影響により民間需要が落ち込んだことが要因となっています。
2024年から続く下降傾向に加え、ドイツの暖房市場も再び縮小し、特にボイラーの落ち込みが顕著でした。市場全体は前年比14%縮小し、2008年の金融危機以来最も低い水準となり、1人当たりの暖房システム販売数では欧州最下位となりました。
一方で、ヒートポンプの需要は大幅に回復し、前年比47%増と2024年の落ち込みから反転しました。その結果、ドイツ市場では初めてガス暖房よりもヒートポンプの販売台数が上回りました。欧州全体でも、新規に設置される熱源機器の約20%がヒートポンプとなり、前年から3ポイント増加しました。
「逆風がある中でも、建物の電化という方向性は変わりません。今必要なのは、消費者の不安を和らげ、長期的な投資判断に対する信頼と安心を取り戻すための規制面での明確化です」とブロックマンは述べます。
2026年から段階的な市場回復の予想
2026年について、ボッシュホームコンフォート・グループは、外部要因がこれ以上強まらないことを前提に、世界のHVAC市場における段階的な回復と障壁の低減を見込んでいます。市場の勢いは2027年以降、特に北米で高まる可能性があります。現在の推計では、交換需要や設備の近代化が成長に大きく寄与するとみられています。
「電化への流れ、法定の効率基準、そして消費者マインドの改善が、中期的には世界市場の回復につながるでしょう」とブロックマンは説明します。またブロックマンは、ボッシュホームコンフォート・グループは「年間で一桁台後半の成長率、つまり市場を上回る成長」を目指しており、これが意欲的な成長目標となっていると語ります。
新たな事業部門の統合が無事完了
買収の完了を受け、ボッシュホームコンフォート・グループは現在、戦略的な発展段階に入っています。開発および生産能力の大幅な拡大(工場数は17拠点から33拠点へ、開発拠点は14拠点から26拠点へ増加)に加え、国際的な販売ネットワークの拡充により、ボッシュホームコンフォート・グループのグローバルな競争力は大きく強化されました。
特に空調ソリューション分野における新たな技術プラットフォームは、重点的な世界的成長を力強く後押ししています。相乗効果により、2025年にはすでに短期的なコスト削減も実現しました。
「新たなポジショニングにより、世界中のあらゆる地域のお客様に、技術面でも戦略面でも、より近い存在となることができます。地域ごとの強みを生かし、ニーズに合わせたソリューションを開発・提供していきたいと考えています」とヤン・ブロックマンは述べています。
北米・中南米地域:US Air Conditioning の買収
2025年10月、ボッシュホームコンフォート・グループは北米市場で新たな買収を完了しました。US Air Conditioning Distributors, LLC の買収です。カリフォルニア、アリゾナ、ユタ、アイダホに52拠点、約500名の従業員を抱える同社の工場直販モデルにより、ボッシュホームコンフォート・グループはお客様へ直接アクセスすることができます。YORK®製品は総合請負業者に直接納品されます。
この買収により、ボッシュホームコンフォート・グループは新たな販売チャネルを獲得し、米国西部における最大級の自社販売ネットワークの恩恵を受けることになります。ボッシュホームコンフォート・グループは、同地域の空調ソリューション市場が2027年までに年率5%超で成長すると見込んでおり、こうした潜在力を引き出すため、今後はブランド間でのクロスセルをより積極的に進めていく方針です。
例えば Bosch ブランドでは、YORK®のルーフトップユニット(RTU)も取り扱うようになったことで、お客様はより幅広い製品ポートフォリオにアクセスできます。
「Bosch、日立、そして YORK® の各ブランドにより、当社は市場で強力なポートフォリオを有しており、住宅分野から中小規模の商業分野まで、あらゆる用途に対応するソリューションを提供できます」と、ボッシュホームコンフォート・グループ のエグゼクティブ・マネジメント副社長であり北米・中南米地域を統括するデビッド・バジンスキーは述べます。
EMEA地域:フルサービスプロバイダーとしての ボッシュホームコンフォート
欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域では、今回の買収により、ボッシュホームコンフォート・グループ の空調事業が特に強化されました。ボッシュホームコンフォート・グループは、欧州においてヒートポンプ分野でトップクラスの地位を確立しており、特にドイツでの大幅な市場シェア拡大がその背景にあります。これにより、ボッシュホームコンフォート・グループ はフルサービスのHVACプロバイダーとして、さらなる成長が期待される強固なポジションを築いています。EMEA地域では、今後2年間で空調ソリューション市場が年率約6%成長するとボッシュホームコンフォート・グループは見込んでいます。
「拡充された当社のポートフォリオにより、暖房・冷房からハイブリッドソリューションまで、真のシステムアプローチを取ることが可能になります」と、2026年1月1日付でボッシュホームコンフォート・グループ の欧州・中東・アフリカ地域を統括する経営陣に就任したマリア・ゼッシュは述べます。
欧州市場に向けて、同グループは既存の販売チャネルを相互に活用し、クロスセルを進めることで、市場浸透を大幅に高める計画です。
APAC地域:開発専門性の拡大
アジア太平洋地域(APAC)において、ボッシュ・ホームコンフォートグループは、インド、中国、日本、そして東南アジアなどの市場に注力しています。特に、住宅および小規模商業施設向けのダクトレス空調ソリューションは、地域内だけでなく、さまざまな国際市場においても大きな成長可能性を秘めています。
そのため、この技術に関する地域の開発専門性を集約し、中国の無錫およびインドのカディにおける開発・試験能力を大幅に拡充しています。
「アジア太平洋地域は、ボッシュホームコンフォート・グループにとってイノベーションと成長の原動力であり、当社のグローバルビジネスにおける戦略的重要性は着実に高まっています」と、アジア太平洋地域を統括するウルリッヒ・リスマンは述べています。
AHR Expo: ボッシュホームコンフォート・グループが拡大したポートフォリオを紹介
ボッシュホームコンフォート・グループは、2月2日から4日までラスベガスで開催されるAHR Expoにおいて、拡大した製品ポートフォリオを初めて披露します。会場はセントラルホール内のブースC4007です。
主な製品ハイライトとしては、インバータ技術を用いて暖房需要に応じて出力を連続的に調整するBoschブランドの IDS Edge ヒートポンプ、冷媒R-32を採用した日立ブランドの新型air365 Max、そして空調システムとガス焚きルーフトップユニットを組み合わせた省エネ型ハイブリッドソリューションであるYork®ブランドのSunChoiceなどが紹介されます。
報道用画像およびインフォチャートはBosch Media Service(www.bosch-press.com)でご覧いただけます。
YORK® is a registered trademark of Johnson Controls International plc and its affiliated companies. Use under license.
Hitachi Cooling & Heating products are manufactured and sold by Bosch Home Comfort Group.
報道関係対応窓口:
At AHR Expo in Las Vegas:
Anne Kaletsch (Bosch Home Comfort Group)
Phone: +49 6441 418 1797
Mobile phone: +49 173 676 3930
E-mail: anne.kaletsch@bosch.com
Dörthe Warnk (Spokesperson Energy and Building Technology)
Phone: +49 711 811 55508
Mobile phone: +49 172 153 8714
E-mail: doerthe.warnk@de.bosch.com
このプレスリリースは2026年02月02日に発行されました。
原文をご覧ください。
ボッシュホームコンフォート・グループ:厳しい市場環境下においても堅調に推移
買収に伴い、グローバルなプレゼンスを強化
2026/02/02
ボッシュホームコンフォート・グループ概要
ボッシュホームコンフォート・グループは、革新的な製品ポートフォリオを備え、地域のニーズに適応した効率的な暖房、換気、空調(HVAC)ソリューションをグローバルに提供する企業です。2025年8月に住宅用および小規模商業用HVAC事業における画期的な戦略的買収を行ったことで、Bosch、Buderus、日立、YORK® などのグローバルブランドと地域ブランドの包括的なポートフォリオを統合しています。ボッシュホームコンフォート・グループは世界中で2万4000人の従業員を雇用しており、米国、アジア、欧州・中東・アフリカで強力な市場プレゼンスを確立しています。当社は、33の生産拠点と26の研究開発センター(少数株式を含む)からなるグローバルネットワークを有しています。暫定値では、ボッシュホームコンフォート・グループ の2025年の売上高は約44億ユーロで推移しました(新たに買収した事業部門を除く)。
さらに詳しい情報は 以下を参照してください。
www.bosch-homecomfortgroup.com
ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディングカンパニーです。2025年の従業員数は約41万2,000人(2025年12月31日現在)、暫定決算報告での売上高は910億ユーロ(約15.4兆円*)を計上しています。ボッシュは事業を通じて、自動化、電動化、デジタライゼーション、ネットワーク化、持続可能性の取り組みといった普遍的なトレンド形成に、自社のテクノロジーを活用することをめざしています。こうした観点から、ボッシュは地域や業界の壁を超えた幅広い事業展開により、革新性と堅牢性を高めています。ボッシュはセンサー技術、ソフトウェア、サービスにおける実績ある専門知識を活かし、さまざまな分野にまたがるソリューションをワンストップでお客様に提供しています。また、ネットワーク化とAIに関する専門知識を応用して、ユーザーフレンドリーで持続可能な製品を開発・製造しています。ボッシュはコーポレートスローガンである「Invented for life」なテクノロジーによって、人々の生活の質の向上と天然資源の保護に貢献したいと考えています。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社490社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売/サービスパートナーを含むグローバルな製造・エンジニアリング・販売ネットワークは世界中のほぼすべての国々を網羅しています。ボッシュの未来の成長のための基盤は技術革新力であり、世界136の拠点で約8万2,000人の従業員が研究開発に携わっています。
ボッシュの起源は、1886年にロバート・ボッシュ(1861~1942年)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッシュ・グループの企業としての自立性を保証するものであり、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができます。ロバート・ボッシュGmbHの株式資本の94%は慈善団体であるロバート・ボッシュ財団が保有しており、残りの株式はロバート・ボッシュGmbHおよび創業家であるボッシュ家が所有する法人が保有しています。議決権の大半はロバート・ボッシュ工業信託合資会社が保有し、株主の事業機能を担っています。
*2025年の為替平均レート、1ユーロ=168.9731円で計算
さらに詳しい情報は 以下を参照してください。
www.bosch.com, www.bosch-press.com.
ボッシュホームコンフォート・グループは、革新的な製品ポートフォリオを備え、地域のニーズに適応した効率的な暖房、換気、空調(HVAC)ソリューションをグローバルに提供する企業です。2025年8月に住宅用および小規模商業用HVAC事業における画期的な戦略的買収を行ったことで、Bosch、Buderus、日立、YORK® などのグローバルブランドと地域ブランドの包括的なポートフォリオを統合しています。ボッシュホームコンフォート・グループは世界中で2万4000人の従業員を雇用しており、米国、アジア、欧州・中東・アフリカで強力な市場プレゼンスを確立しています。当社は、33の生産拠点と26の研究開発センター(少数株式を含む)からなるグローバルネットワークを有しています。暫定値では、ボッシュホームコンフォート・グループ の2025年の売上高は約44億ユーロで推移しました(新たに買収した事業部門を除く)。
さらに詳しい情報は 以下を参照してください。
www.bosch-homecomfortgroup.com
ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディングカンパニーです。2025年の従業員数は約41万2,000人(2025年12月31日現在)、暫定決算報告での売上高は910億ユーロ(約15.4兆円*)を計上しています。ボッシュは事業を通じて、自動化、電動化、デジタライゼーション、ネットワーク化、持続可能性の取り組みといった普遍的なトレンド形成に、自社のテクノロジーを活用することをめざしています。こうした観点から、ボッシュは地域や業界の壁を超えた幅広い事業展開により、革新性と堅牢性を高めています。ボッシュはセンサー技術、ソフトウェア、サービスにおける実績ある専門知識を活かし、さまざまな分野にまたがるソリューションをワンストップでお客様に提供しています。また、ネットワーク化とAIに関する専門知識を応用して、ユーザーフレンドリーで持続可能な製品を開発・製造しています。ボッシュはコーポレートスローガンである「Invented for life」なテクノロジーによって、人々の生活の質の向上と天然資源の保護に貢献したいと考えています。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社490社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売/サービスパートナーを含むグローバルな製造・エンジニアリング・販売ネットワークは世界中のほぼすべての国々を網羅しています。ボッシュの未来の成長のための基盤は技術革新力であり、世界136の拠点で約8万2,000人の従業員が研究開発に携わっています。
ボッシュの起源は、1886年にロバート・ボッシュ(1861~1942年)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッシュ・グループの企業としての自立性を保証するものであり、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができます。ロバート・ボッシュGmbHの株式資本の94%は慈善団体であるロバート・ボッシュ財団が保有しており、残りの株式はロバート・ボッシュGmbHおよび創業家であるボッシュ家が所有する法人が保有しています。議決権の大半はロバート・ボッシュ工業信託合資会社が保有し、株主の事業機能を担っています。
*2025年の為替平均レート、1ユーロ=168.9731円で計算
さらに詳しい情報は 以下を参照してください。
www.bosch.com, www.bosch-press.com.







